特集

桜を見る会

安倍首相主催の「桜を見る会」に首相の後援会関係者が多数招待され、「公費の私物化」と批判されています。

特集一覧

「秘書がやった」議員秘書はどう聞いた 桜前夜祭「不記載」、安倍氏は不起訴

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
今年11月に地元に戻った安倍晋三前首相に同行する配川博之氏(右)=山口県下関市で2020年11月3日午前9時12分、佐藤緑平撮影
今年11月に地元に戻った安倍晋三前首相に同行する配川博之氏(右)=山口県下関市で2020年11月3日午前9時12分、佐藤緑平撮影

 安倍晋三前首相の後援会が主催する「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部は安倍氏を不起訴とする一方、配川博之・公設第1秘書を政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴した。安倍氏自身は関与を否定したというが、本当に秘書だけが独断でやったのだろうか。安倍氏に責任は無いのだろうか。現役秘書や秘書経験者らに聞いた。【古川宗、上東麻子、待鳥航志/統合デジタル取材センター】

「逃げ切る姿勢」「自民らしい」

 自民党議員のベテラン秘書は「秘書の世界の一般常識から言うと、会場費の補塡(ほてん)なんて大事なことを議員本人に伝えていないなんてありえない」と手厳しい。「安倍さんと秘書で口裏合わせをしていたと世間に思われても仕方ない。少なくとも、うちの事務所ならば、すぐ議員に報告する。安倍前首相が、実質的に秘書のせいにして逃げ切ろうとする姿勢を感じる」と話す。

 一方で、「当選回数の多い重鎮議員の事務所の場合、議員の政治資金などを一括管理する『金庫番』がいて、任せてしまうケースもある」という。「議員が、信頼している金庫番から『問題ない』と言われれば、…

この記事は有料記事です。

残り1441文字(全文1910文字)

【時系列で見る】

関連記事

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月