土砂崩れ、川せき止め水没 1カ月でようやく我が家へ 能登地震
毎日新聞
2024/2/3 17:00(最終更新 2/5 19:34)
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能登半島地震では、土砂崩れが河川を閉塞(へいそく)させて生じる「土砂ダム」による浸水被害も生じた。石川県輪島市熊野町では応急復旧工事により1月29日に土砂ダムが解消し、浸水した自宅を確認する住民の姿があった。
2月2日午前、同県加賀市の2次避難所に身を寄せている渋洞(しぶどう)岩夫さん(76)は妻と長女夫婦を伴って被災後初めて自宅を訪れた。2階建ての自宅は、1階部分の真ん中ほどに泥水が乾いた跡が残っている。周囲は水を多く含んだ泥が一面を覆い、水が引いて間もないことが分かる。
家の中に入ると、浸水で仏壇や大きな家具がひっくり返っていた。妻の福子さん(73)は「外から見て建物は無事だったから、こんなにぐちゃぐちゃだと思わなかった」と驚いた様子。居間の机には缶ビールやおせち料理が入ったお重が広げられたままになっており、慌てて避難したことをうかがわせる。福子さんが手作りしたおせち料理にはカビが生えていた。
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