特集

能登半島地震

2024年1月1日、石川県能登地方で最大震度7を観測する地震がありました。同地方では、23年5月に最大震度6強の地震が発生しています。

特集一覧

土砂崩れ、川せき止め水没 1カ月でようやく我が家へ 能登地震

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
石川県輪島市熊野町の土砂崩れで発生した「土砂ダム」の現場。右は渋洞さんの自宅=同市で2024年2月2日、滝川大貴撮影
石川県輪島市熊野町の土砂崩れで発生した「土砂ダム」の現場。右は渋洞さんの自宅=同市で2024年2月2日、滝川大貴撮影

 能登半島地震では、土砂崩れが河川を閉塞(へいそく)させて生じる「土砂ダム」による浸水被害も生じた。石川県輪島市熊野町では応急復旧工事により1月29日に土砂ダムが解消し、浸水した自宅を確認する住民の姿があった。

 2月2日午前、同県加賀市の2次避難所に身を寄せている渋洞(しぶどう)岩夫さん(76)は妻と長女夫婦を伴って被災後初めて自宅を訪れた。2階建ての自宅は、1階部分の真ん中ほどに泥水が乾いた跡が残っている。周囲は水を多く含んだ泥が一面を覆い、水が引いて間もないことが分かる。

 家の中に入ると、浸水で仏壇や大きな家具がひっくり返っていた。妻の福子さん(73)は「外から見て建物は無事だったから、こんなにぐちゃぐちゃだと思わなかった」と驚いた様子。居間の机には缶ビールやおせち料理が入ったお重が広げられたままになっており、慌てて避難したことをうかがわせる。福子さんが手作りしたおせち料理にはカビが生えていた。

この記事は有料記事です。

残り391文字(全文796文字)

【時系列で見る】

関連記事

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月