東日本大震災

相馬農高飯舘校で感謝祭 「おらが村の高校」に別れ 神事や手踊り、歌披露 /福島

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原発事故で閉鎖され、取り壊される校舎を背に歌や踊りを披露する宮内地区の芸能保存会=福島県飯舘村の相馬農業高校飯舘校で2024年4月21日、尾崎修二撮影
原発事故で閉鎖され、取り壊される校舎を背に歌や踊りを披露する宮内地区の芸能保存会=福島県飯舘村の相馬農業高校飯舘校で2024年4月21日、尾崎修二撮影

 東京電力福島第1原発事故の影響で休校し、2023年9月に本校に統合された県立相馬農業高校飯舘校(飯舘村)で21日、感謝祭が開かれた。村が敷地内に産業団地を整備する計画で、相馬農高同窓会飯舘支部が「校舎が取り壊される前に、最後の感謝を伝えたい」と企画した。

 山あいの老朽化した校舎は時計が止まり、農業用ハウスや校庭は背の高い草木で覆われていた。部室にはサッカーボールやスパイクが残ったままだった。

 飯舘校は1949年、相馬農高大舘分校として開校。原発事故当時、90人弱の生徒が在籍していたが、全村避難で閉鎖され、11年5月から福島市内の公共施設やプレハブ校舎で授業を続けた。

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