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「上達への一歩」「書話」「小中学生のひろば」 /東京

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加藤裕さん
加藤裕さん

 創玄展(創玄書道会主催)は、今年60回の記念展を迎えました。現代における書道芸術の確立とこれを普及発展させることを目的として、金子鷗亭先生のもと1964(昭和39)年に発足いたしました。

 鷗亭先生の言葉が「金子鷗亭の書業」(日貿出版社)に残されています。「創玄書道会に属する人々は、この佳き日の感激を忘れることなく、誠意と、克己と、謙虚と、愛情をもって同志結合をなし、日本書道界に有意義な業績を遺すように努力いたしたいと思います」

 この言葉に先達が奮い立った姿が容易に想像できます。また、創玄書道会の姿として「品格を第一に考えたいと思います」と述べられました。「中国において書が古来六芸の第一としてあがめられたのは、書がただちに作者の品格を象徴したからであります。芸術であるからには高度の技法が要求されるのは当然なことでありますが、それにしても先ずその書が高尚でなければならないと思います」

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