連載

シネマレビュー

毎日新聞デジタルの「シネマレビュー」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

シネマレビュー

あまろっく

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 <金曜カルチャー 西部発 文化&芸能>

 主人公は2人いる。東京の大手企業でリストラに遭い、兵庫県尼崎市の実家に戻ってきた39歳の近松優子(江口のりこ)と、町工場を営む優子の父・竜太郎(笑福亭鶴瓶)が連れてきた再婚相手、20歳の早希(中条あやみ)。3人の奇妙な共同生活が始まるも、協調性のない優子が19歳年下の母・早希とうまくいくはずがなく……。

 当然、設定には無理がある。B級の喜劇かと思いきや、そうではなかった。一家が悲劇に見舞われた後、物語の色彩が変化し、味わい豊かなヒューマンストーリーが繰り広げられる。人と人とのつながりについて考えさせ、新しい家族のあり方を提示する意欲作。竜太郎のセリフ「人生に起こることは何でも楽しまな!」が胸に響く。尼崎出身の中村和宏監督が原案も手がけた。タイトルは海抜0メートルの地帯を水害から守るために造られた…

この記事は有料記事です。

残り157文字(全文530文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月