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<金曜カルチャー 西部発 文化&芸能>
主人公は2人いる。東京の大手企業でリストラに遭い、兵庫県尼崎市の実家に戻ってきた39歳の近松優子(江口のりこ)と、町工場を営む優子の父・竜太郎(笑福亭鶴瓶)が連れてきた再婚相手、20歳の早希(中条あやみ)。3人の奇妙な共同生活が始まるも、協調性のない優子が19歳年下の母・早希とうまくいくはずがなく……。
当然、設定には無理がある。B級の喜劇かと思いきや、そうではなかった。一家が悲劇に見舞われた後、物語の色彩が変化し、味わい豊かなヒューマンストーリーが繰り広げられる。人と人とのつながりについて考えさせ、新しい家族のあり方を提示する意欲作。竜太郎のセリフ「人生に起こることは何でも楽しまな!」が胸に響く。尼崎出身の中村和宏監督が原案も手がけた。タイトルは海抜0メートルの地帯を水害から守るために造られた…
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