いわき

新村医師、ちょんまげ姿で訪問診療「どうでい、体調は」

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「銭形平次」に扮して91歳男性の自宅を訪問した新村浩明さん(左から2人目)。右は看護師で町娘役の看護師=福島県いわき市で、栗田慎一撮影
「銭形平次」に扮して91歳男性の自宅を訪問した新村浩明さん(左から2人目)。右は看護師で町娘役の看護師=福島県いわき市で、栗田慎一撮影

会話が弾み 患者に笑顔

 東日本大震災の被災地、福島県いわき市の財団法人ときわ会「常磐(じょうばん)病院」院長、新村(しんむら)浩明さん(50)は、ふさぎがちな高齢の患者たちに笑顔を取り戻してもらおうと、ボランティアで時代劇の主人公にふんしての訪問診療に取り組んでいる。人気の定番は「銭形平次」で、「遠山の金さん」「水戸黄門」などリクエストに応えて演じ分け、女性看護師も町娘役を兼ねて同行する。「お年寄りが住みたくなる」街づくりが新村さんの夢だ。

 「どうでい、ここしばらくの体調は」。同市常磐上湯長谷町の一角にある住宅で2月上旬。捕物の十手を握り、雪駄で玄関の敷居をまたいだ「銭形平次」の新村さんに、出迎えた住人の80代女性がパッと笑みを広げた。

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