防災の日

紀伊半島豪雨で自宅水没の女性、早期避難訴える

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8月下旬の台風20号で床上浸水し、店舗と住宅の後片付けをする中村澄子さん=和歌山県新宮市熊野川町日足で2018年8月25日午後3時53分、阿部弘賢撮影
8月下旬の台風20号で床上浸水し、店舗と住宅の後片付けをする中村澄子さん=和歌山県新宮市熊野川町日足で2018年8月25日午後3時53分、阿部弘賢撮影

 和歌山、奈良、三重3県で死者・行方不明者が88人に上った2011年9月の紀伊半島豪雨。当時自宅が水没した和歌山県新宮市熊野川町日足(ひたり)の自営業、中村澄子さん(65)は、今年7月の西日本豪雨で岡山県倉敷市真備(まび)町地区の実家が浸水被害を受け、さらに8月下旬の台風20号でも自宅が浸水した。1日は防災の日。台風が相次いで列島に襲来する中、中村さんは「今はどこでも水害が起こる。とにかく逃げるしか助かる方法はない」と早期避難を訴える。【阿部弘賢】

 1級河川・熊野川と支流の合流地点に広がる日足地区は、昔から頻繁に水害に襲われてきた。中村さんが夫八十八(やそはち)さん(67)と結婚し、岡山から移り住んで約40年。寝具店を営む自宅兼店舗は低地にあり、数年に1度は浸水被害に見舞われた。そのたびに3人の子供を連れて避難した夫婦は「早めの行動」を鉄則としてきた。

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