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各自治体が子どもの医療費の負担を軽減していることもあり、安易に病院にかかる「コンビニ受診」が10年ほど前から問題化している。そのころ、兵庫県西脇市で市民が医師負担軽減のための活動を始めた。きっかけは2007年の市立西脇病院小児科の入院休止だった。
「西脇小児医療を守る会」の富永なおみ代表(42)は、3歳だった三女が市内で入院できず、看病のため毎日往復1時間をかけた。地域の医療を守らなければと思い、富永さんら子育て中の母親が集まり、同会を設立した。
富永さんらは小児科医増員を求める署名を集める一方で、市内の母親らを対象に子どもの病気への対処法や症状の見分け方についての勉強会を開催した。患者側からの動きに応えた医師が赴任して2年後に入院は再開した。現在、同病院では時間外の軽症患者の診療は「ほぼゼロ」になったという。
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