工藤会本部撤去はいつ? 暴追センター買い取り可能に 売却益、活動資金流用の懸念も

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市街地に建つ工藤会の本部事務所(手前)=北九州市小倉北区神岳で、本社ヘリから
市街地に建つ工藤会の本部事務所(手前)=北九州市小倉北区神岳で、本社ヘリから

 暴力団被害者の支援などに取り組む福岡県暴力追放運動推進センターの役割に「暴力団事務所の撤去支援」が加わった。北九州市が目指す特定危険指定暴力団「工藤会」(同市小倉北区)の本部事務所撤去に向けた布石だ。センターを介して事務所を買収することで暴力団への直接的な税金投入を避ける狙いがあり、水面下では市と工藤会との交渉も進む。ただ数千万円と見込まれる売却益が工藤会の活動資金に使われる懸念もあり、撤去実現の時期は見通せない。

 1992年の暴力団対策法施行に伴い都道府県に設置された暴追センターは、暴力団被害者の支援や相談、組員の離脱支援などの活動を続けており、2013年の改正暴対法施行以降は住民の代理として暴力団事務所の使用差し止め訴訟も提起できるようになった。

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