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子どもたちに向けた童話です。大人が読み聞かせ、お互いの心を通わせましょう。

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アルゴスの眼鏡/4

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アルゴスの眼鏡 4
アルゴスの眼鏡 4

 <広げよう おはなしの輪>

ぶん 吉田よしだ篤弘あつひろ

 原因げんいんはわからないけれど、ミユキさんのうとおり、ぼくは視力しりょくがおちているんだとおもう。

 うちは、ちちははほんむのがきで、二人ふたりとも眼鏡めがねをかけている。ミユキさんも眼鏡めがねをかけているし、ゴーくんのおとうさんも眼鏡めがねをかけている。たしかに、ほんをたくさんんでいるひとは、みんな、眼鏡めがねをかけているようながする。

 ぼくも、その一人(ひとり)になってしまったのだと思(おも)った。悲(かな)しいような気(き)もしたが、なんとなく、うれしいような気(き)もする。

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