米国による広島、長崎への原爆投下から74年がたった。被爆地では、今年も被爆者らが、さまざまな手法で核兵器廃絶や平和な世界の実現を求めている。しかし、日本政府は、被爆者らが求める核兵器禁止条約への署名・批准に否定的立場を崩さず、核廃絶の願いが届いているとは言い難い。私は、被爆者の生の声を聞き続けて思う。核が現在進行形の問題である以上、原爆の惨禍を身をもって知る被爆者たちの訴えを、昔話ではなく我が事として受け止められる社会を築いていかなければならないと。
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