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放送作家たむらようこの窓辺から

放送作家・たむらようこさんの「身近な体験をズルズル引きずりながら進む作り手の見聞」録。

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放送作家たむらようこの窓辺から

「本物」を人気の新定番に

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 テレビは社会の窓である。今回は「テレビ的」のお話――。

 みなさんは、清水章弘さんをご存じですか? TBS系「教えてもらう前と後」(火曜午後8時、MBS制作)に出演している教育の専門家です。清水さんを番組に紹介したのは私でした。きっかけは、たまたま手にした清水さんの著書の前書き。「勉強のやり方を知らないだけで夢をかなえられない人がいるのはおかしい。やり方が分かれば勉強は絶対に面白い。教育格差をなくしたい」といった趣旨の思いが記されていて、かつて(経済的理由から)塾に行けず働きながら大学に通った私は、すっかり心をつかまれました。

 実際にお会いすると、東大在学中に始めた、勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を続けておられ、絵に描いたような有言実行。教えているメソッドも実践的で、「受験に近道はないけれど正しい道はあります」という言葉も印象的でした。テレビという無料で見られるメディアで、清水さんに“勉強のやり方”を語ってもらうことができたら、本当にこの世から教育格差をなくすことができるのではないかと思いました。

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