秩父県道土砂崩れ 寸断された中津川集落 健康不安、迫る冬 /埼玉

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中津川集落への唯一のルートになっている林道。昼になっても霧が残る=埼玉県小鹿野町で2022年9月22日午後1時45分、山田研撮影
中津川集落への唯一のルートになっている林道。昼になっても霧が残る=埼玉県小鹿野町で2022年9月22日午後1時45分、山田研撮影

 秩父市中津川の県道が13日に寸断された土砂崩れからまもなく半月。中津川集落の住民は県道の復旧を心待ちにするが、その見通しは伝わってこない。記者が山間の林道を通って集落を訪ねると、高齢者は健康面や冬の到来に不安を募らせていた。【山田研】

復旧の見通し立たず

 荒川支流の中津川と尾根の間を走る道路沿いの集落。22日、その一角にある、かつての民宿に住民女性4人が訪れていた。家主の山中進さん(73)は秩父市議を今春引退した後、体調を崩して市内中心部で暮らす。日ごろは無人だが、山中さんは土砂崩れ後、初めて帰宅。あらかじめ電話で「注文」を聞いて買った4軒分の品を林道を通って乗用車で運び、手渡した。

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