小学校のイベントに英語の店を出店　松宮教授ゼミの１８人　大阪府吹田市

　小学生の英語体験学習をサポートしようと、追手門学院大学の学生が１０月１８日、大阪府吹田市の市立千里丘北小学校で五つのイングリッシュショップを出店し、児童らと英語での動物当てクイズやカラオケで楽しんだ。

　出店したのは英語教育法を専門としている国際教養学部・松宮新吾教授ゼミの３年生１８人。この日は全校児童４３３人が参加する学内イベント「千北（せんきた）いきいきマーケット」に参加した。同大教員が親交のある豪州・アデレード大学に協力を依頼。スカイプ（インターネット電話）を使ってアデレード大の先生に質問できるチャットルーム、日本語と英語で異なる動物の鳴き声を利用した動物当てクイズ、英語で歌って踊るカラオケルーム、カルタゲームなどのブースを出店した。

　このうち、チャットルームに来店した児童は、同大の先生に英語で現地の天気を聞いたり、時間を尋ねることで１時間半の時差があることに気付いたりするなど、さまざまなことを発見していた。

　出店にあたり、学生たちは今年７月から準備を開始。小学校で実施されている外国語活動の調査、同小とのプログラムの打ち合わせ、同大への出演依頼など、追手門学院大が推進するWork Is Learning（行動して学び、学びながら行動する＝WIL）の実践に取り組んだ。

　参加した学生は「子どもたちを支える中で、英語を通じて達成感や小さな成功体験を得てもらうことの大切さを学べた」と収穫を口にしていた。