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エジプトでは昨年7月の軍事クーデター以降、モルシ前大統領の出身組織・ムスリム同胞団への弾圧の嵐が吹き荒れている。その嵐はスポーツ界までのみ込んでいる。
事件が起きたのは11月10日、舞台はカイロのサッカースタジアムだった。アフリカのトップチームが争うアフリカ・チャンピオンズリーグの決勝で、エジプト随一の名門クラブ「アルアハリ」が戦っていた。FWアフマド・アブドルザヘル選手(28)は勝利を引き寄せる2点目を決めると、4本指を立ててゴールを祝った。
問題視されたのは、このポーズだった。エジプトでは昨夏以降、同胞団支持者がデモ行進時に4本指を立てるポーズをとるようになった。同胞団は7〜8月にカイロ北東部のラバ・アダウィーヤ・モスク周辺で座り込みの集会を行ったが、アラビア語で数字の「4」(アルバ)の発音が「ラバ」に似ているためだ。
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