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LGBT学生の支援で学会発足 情報共有、分析し、大学へのアドバイスも

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筑波大の河野禎之助教(右)と土井裕人助教=茨城県つくば市で6月24日、和田浩明撮影
筑波大の河野禎之助教(右)と土井裕人助教=茨城県つくば市で6月24日、和田浩明撮影

 LGBTなど性的少数者の大学生らの学内支援体制の研究などに特化した学会を、筑波大学と東京大学の研究者らが中心になってこのほど設立した。少なくとも10大学以上の二十数人の研究者らが参加する。発起人らは「情報共有や分析を進め、LGBT対応を目指す大学へのアドバイスも行いたい」と話している。

 新学会は「ユニバーシティー・ダイバーシティー・アライアンス(UDA)」。筑波大で多様性推進などを担当する「ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター」長の五十嵐浩也教授が発起人代表だ。同センターの河野禎之助教(39)=障害科学=と同大の土井裕人助教(42)=哲学=、東大広報戦略本部のユアン・マッカイ特任助教(45)が設立を主導した。早稲田大、龍谷大、大阪府立大、関西学院大などの研究者らが参加意向を表明しているという。

 河野さんらは学内で性的少数者の学生らの支援体制を整備する中で、個々の大学の枠を超えた連携の必要性を感じ、学会設立に至った。筑波大は2017年にLGBT等の基本理念と対応ガイドラインを発表。同年、性的少数者問題に取り組む団体・企業を表彰する「PRIDE指標」で最高賞に選ばれている。

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