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大阪フィルハーモニー交響楽団

古巣で極めるブラームス 療養へて本格復帰 音楽監督・尾高忠明

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大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督・尾高忠明=倉田陶子撮影
大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督・尾高忠明=倉田陶子撮影

 大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督、尾高忠明が前立腺がんの治療による活動休止を経て、9月4日の「ブラームス・チクルス」で大阪のステージに戻ってくる。「無事に復帰しましたが、自分の中での本当の復帰第1弾はこのチクルス。今以上に体調を整えて最高のブラームスを届けたい」

 音楽監督1年目の昨年は、「ベートーベン交響曲全曲演奏会」に取り組んだ。「交響曲九つすべてを一緒に演奏することで、楽員との共通点が見えてくる。彼らとの接点、同じ音楽語法を持ちたかった」と語る。自身は今までと同じアプローチをしたつもりだったが、大フィルらしさを感じた。「出てくる音にプラスアルファで違うものがあって、すごくうれしかった」と振り返る。

 「ベートーベンの次はブラームスというのが一つの流れ」と、2年目の今年は四つの交響曲や合唱作品などを組み合わせた全4回の「ブラームス・チクルス-ロマン派の豊穣(ほうじょう)-」を企画。交響曲第1番などを演奏した5月11日、観客に活動休止を報告した。「既に病気のことはいろんな人に話していたから、お客様だけに黙っているのはよくないと思ったんだけど、大阪って本当におもしろい。客席の女性が大きな声で『頑張…

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