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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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「復興の希望に」 津波乗り越えた桜7本 気仙沼で再移植

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元の場所近くの大川沿いに運び込まれた桜=気仙沼市で2020年2月3日午前9時49分、新井敦撮影
元の場所近くの大川沿いに運び込まれた桜=気仙沼市で2020年2月3日午前9時49分、新井敦撮影

 東日本大震災の津波で被災し、県の堤防工事に伴い伐採された宮城県気仙沼市の大川桜並木のうち、工事前に別の場所に移して保存されていた7本を、再び大川沿いに移植する作業が3日、始まった。震災前から桜並木の手入れを続けてきた住民有志の保存団体が、工事後に元の場所近くに戻そうと7本を仮移植し、6年間、大切に守ってきた。住民は「復興の希望の桜として残していきたい」と願っている。【新井敦】

 桜並木は市中心部を流れる大川の河川敷に約50年前、住民が桜を植えたのが始まり。その後も市民らの手で植樹が進み、震災前には179本に増えた。毎年春にきれいな花を咲かせる憩いの場となり、桜まつりが恒例行事となっていた。震災の津波で水をかぶり、3分の1が失われたほか、塩害による枯死など大きな被害を受けた。それでも残った桜の木は春に花を咲かせ、被災した市民の心を癒やした。

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