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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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異例の任期満了直前解散 コロナ感染拡大が政権戦略に影響

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衆議院が解散し、万歳する議員たち=国会内で2021年10月14日午後1時3分、吉田航太撮影
衆議院が解散し、万歳する議員たち=国会内で2021年10月14日午後1時3分、吉田航太撮影

 衆院議員の任期は21日までで、異例の満了直前に衆院が解散された。衆院選は、現行憲法下では初めて任期満了後の投開票となる。2017年の前回衆院選から4年。新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の事態が政権の解散戦略に影響し、衆院議員の在職日数は、戦後2番目に長い1454日に及んだ。

 「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する」。14日、衆院本会議場で大島理森衆院議長が解散詔書を読み上げると、議員らは身分を失った。多くの前議員が万歳三唱をする中で、一部はコロナ下であることに配慮して万歳を控えた。

 衆院議員の在職日数が最も短かったのは、吉田茂首相による「バカヤロー解散」(1953年)の165日で、大平正芳首相の「ハプニング解散」(80年)の226日が続く。吉田氏は3回、岸田派の源流となる派閥の会長だった大平氏も2回、それぞれ解散権を行使している。

 在職日数の最長は、76年12月に任期が満了した際の1461日だった。このときの三木武夫政権は衆院解散ができず、戦後唯一の任期満了選挙を実施した。三木首相は「三木おろし」といわれる党内の倒閣運動に解散…

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