高橋大輔の気づき 「みんな一回やったほうがいい」アイスダンスの魅力
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フィギュアスケートのアイスダンスで日本最高得点を何度も塗り替えた村元哉中(かな)、高橋大輔組(関大KFSC)が、飛躍のシーズンを締めくくる大会に挑む。23日開幕の世界選手権(フランス・モンペリエ)で目指すのは、次回大会の出場枠「2」を得られる10位以内だ。過去には2010年大会の金を含めて男子シングルで3個のメダルを獲得した高橋。アイスダンスへの転向で得た「気付き」を胸に9年ぶりの大舞台でどんな演技を披露するか。
「お子ちゃまだった」
「えっとね、(スケート靴の刃の部分を使う)エッジワークが深くて……」。昨年12月、アイスダンスの魅力を問われた高橋は、自らの滑りに重ねながら言葉を紡いだ。
「(感じているのは)ステップの深さや傾斜、やっていくと『こんなに滑るんだ』とか、『こんなにもディープに(深く)カーブできるんだ』とか。『(今までは)お子ちゃまだったな』というくらい、スケーティングの一つのステップ、一つのターンだけでも、アイスダンスってこんな世界だな、というのを技術的な面で感じている。2人で滑って何も考えずに動けた時の一体感や気持ち良さは、なかなかシングルでは体感できない。言い出せばキリがないが、この世界は楽しい」
高橋は10年バンクーバー・オリンピックで日本男子初の表彰台となる銅メダルを獲得するなど、数々の功績を残してきた。シングル時代から「ステップは世界一」と称されるほど、特にスケーティング技術を高く評価されてきた。そんな高橋にとっても、アイスダンスは別世界だった。
18年平昌五輪代表である村元の誘いもあり、アイスダンスに転向して初めて国内での大会に出場した20年11月、「ここまで違うか」と率直に難しさを表現した。
宇野も驚く「カテゴリーが違う芸術性」
ジャンプを跳ばずに2人の距離感、息づかいを合わせる演技から、「氷上の社交ダンス」とも呼ばれるアイスダンス。その華麗な舞に魅せられるシングルの選手もいる。
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