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入管・難民問題

国外退去処分になった外国人の入国管理施設での扱いが注目を集めています。難⺠に厳しいと言われる日本。人権は守られている︖

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「姉見殺しに」ウィシュマさん入管死国賠訴訟始まる 名古屋地裁

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ウィシュマ・サンダマリさんの遺影を手に名古屋地裁へ向かう妹のポールニマさん(前列右から3人目)とワユミさん(同4人目)=名古屋市中区で2022年6月8日午後2時1分、川瀬慎一朗撮影
ウィシュマ・サンダマリさんの遺影を手に名古屋地裁へ向かう妹のポールニマさん(前列右から3人目)とワユミさん(同4人目)=名古屋市中区で2022年6月8日午後2時1分、川瀬慎一朗撮影

 名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が2021年3月に死亡した問題を巡り、遺族が国に計約1億5600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が8日、名古屋地裁(佐野信裁判長)で始まった。被告の国側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。遺族の妹2人が法廷で意見陳述し、「姉は見殺しにされた。日本政府には謝ってほしい。こんな悲しい目に遭うのは私たちで最後にしてほしい」と訴えた。

 訴えたのは母スリヤラタさん(54)と妹のワユミさん(29)、ポールニマさん(27)の3人。訴状などによると、ウィシュマさんは21年1月には体調不良を訴え、2月に尿検査で飢餓状態を示す結果が出たが、点滴や入院などの治療を受けられないまま3月6日に亡くなった。入管は収容に耐えられない健康状態なのに違法な収容を続け、適切な医療措置を講じる義務を怠ったとしている。

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