アート・書
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青嵐の旅人
/448 天童荒太 高杉千明・画
2024/4/27 02:00 1007文字辰之進は、彼らの方に身を乗り出し、「ですから明日、殿は帰城された後に、全ての藩士を城に召して、順にその意向をお尋ねになるおつもりのようです」「意向とは?」と惣一郎が訊(き)く。「我が藩を朝敵として、薩長などに征討の布告が出されるかもしれません。殿は、到底そうしたご処分に納得されず、武門の意地として
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三毒狩り
/204 東山彰良 画 信濃八太郎
2024/4/26 13:10 923文字あの陶酔、あの悲壮、あの自己憐憫(れんびん)。人の世に生きた十八年間で、おれはあのときがどん底じゃと思うとったが、じつはあのときほど生きとることを実感したことはなかったのかもしれん。無意味な渡河を試みる白骨たちの阿鼻(あび)叫喚を聞きながら、漠然とそんなことを思った。どん底じゃと思うとってもまだそ
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毎小ニュース
文化 「京の台所」無形遺産目指す
2024/4/26 06:04 696文字京都市(きょうとし)にある「錦市場(にしきいちば)」は、「京(きょう)の台所(だいどころ)」として知(し)られ、400年(ねん)以上(いじょう)の歴史(れきし)があります。世界(せかい)各(かく)都市(とし)の歴史(れきし)的(てき)な市場(いちば)と一緒(いっしょ)に、国連教育科学文化機関(こく
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ニュースのことば
無形文化遺産
2024/4/26 06:04 538文字2003年(ねん)に国連教育科学文化機関(こくれんきょういくかがくぶんかきかん)(ユネスコ)で、「無形文化遺産保護条約(むけいぶんかいさんほごじょうやく)」が採択(さいたく)されました。口伝(くちづた)えで受(う)け継(つ)がれてきた伝統(でんとう)や表現(ひょうげん)▽芸能(げいのう)▽社会的(
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紛争被害者、支援のデザイン 長崎出身・小田さん「平和考えるきっかけに」 きょうから展示 /長崎
2024/4/26 05:06 401文字長崎市出身のデザイナー、小田起世和(きよと)さんが、紛争被害者を支援するために作成したチラシや商品パッケージなどの展示会を26~28日、長崎市浜町の楽ギャラリーで開く。入場無料。 小田さんは祖母が被爆者。県立長崎工高の時代には、核兵器廃絶を訴える「高校生1万人署名活動」に参加した。大学卒業後、デザ
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神埼・九年庵 来月4~6日、一般公開 /佐賀
2024/4/26 05:06 136文字神埼市の「九年庵」が5月4~6日の日程で一般公開される。明治時代、地元の実業家が築いた別邸・庭園で、国の名勝にも指定されている。新緑の季節ならではの美しい紅葉の若葉や、みずみずしいコケ庭を楽しめる。 高校生以上の入園者は「美化協力金」として500円の支払いを求められる。
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美術
風土に根ざした深い精神 足立美術館所蔵 横山大観展(北九州市立美術館本館)
2024/4/26 05:06 1826文字<金曜カルチャー 西部発 文化&芸能> 近代の日本画界を先導し、「国民画家」と称される横山大観(1868~1958年)の回顧展が、北九州市立美術館本館(戸畑区西鞘ケ谷町)で開かれている。足立美術館(島根県安来市)のコレクション50点で構成。日本の風土に根ざし、深い精神性をたたえた芸術世界が広がって
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「思考と意見は違う」 國分功一郎トークイベント 福岡
2024/4/26 05:06 743文字<金曜カルチャー 西部発 文化&芸能> 國分(こくぶん)功一郎・東京大学大学院教授(哲学)のトークイベントが福岡市の書店「ブックスキューブリック」で開かれた。2019年刊行の國分さんと編集者の互(たがい)盛央さんによるエッセー集『いつもそばには本があった』(講談社)を手がかりにしつつ、話はさまざま
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門司港駅関連遺構、一部損壊 市が画像など開示 発掘調査実施せず 専門家ら改めて批判 JRの工事区域 /福岡
2024/4/26 05:06 870文字JR九州が2023年12月~今年3月に門司区の初代門司港駅(当時の名称は門司駅)関連遺構周辺で実施した掘削工事で、5カ所から機関車庫跡などの駅関連遺構が見つかったことが北九州市の開示資料で判明した。画像には遺構の一部が取り壊された様子も写されており、専門家らから改めて批判の声が上がっている。【伊藤
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兵庫陶芸美術館所蔵 赤木清士コレクション 古伊万里のモダン--華麗なるうつわの世界 山口県立萩美術館・浦上記念館
2024/4/26 05:06 1909文字◇時代超え、愛される美 流行、敏感に取り入れ あすから山口県立萩美術館・浦上記念館 兵庫陶芸美術館所蔵の赤木清士コレクションによる特別展「古伊万里のモダン―華麗なるうつわの世界」が27日、山口県萩市の山口県立萩美術館・浦上記念館で開幕する。日本最初の磁器である「伊万里焼」。本展では江戸時代に作られ
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旧周南市長公舎貸し出しへ 市が唯一保有 大正期建築 初の現地説明会 参加者「ロマン感じる」 /山口
2024/4/26 05:05 858文字周南市は25日、今年度から取り組む旧市長公舎(国登録有形文化財)の貸し出しに向け、初の現地説明会を開いた。1926年建築の旧市長公舎は市が保有する唯一の大正時代の建築物で、保存を前提に活用策などを探るのが目的。藤井律子市長は記者会見で「大正を象徴する和洋折衷の趣のある建物を、お茶会や展示会、マルシ
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毎日書道紙上展 4月度入賞作品 気持ちこもった作品多く /奈良
2024/4/26 05:05 1529文字毎日書道紙上展(毎日新聞奈良支局主催)幼児・小中学生の部の4月度の優秀賞5点と入選20点が決まった。選と評は一般財団法人「毎日書道会」参事で、書藝北辰会会長の藤野北辰さんが行った。(写真の氏名は敬称略。年度替わりのため学年は新旧双方の表記があります) ◇総評 4月度の毎日書道紙上展も、子供たちの気
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天理参考館・世界紀行
/283 決戦前、王子励ます異形の神 インド更紗 手描きの壁掛け/下 /奈良
2024/4/26 05:04 444文字前回はこの更紗(さらさ)についての概要を紹介しました。今回は具体的に何が描かれているかを見ていきたいと思います。この更紗には7つの場面が描かれていますが、ここでは中央の絵を紹介します。 数多くの顔、腕をもつ神の姿が特徴的です。この絵は『マハーバーラタ』第6巻、「バガヴァッド・ギーター(神の歌)」の
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毎日奈良書道さろん 「第75回記念展」出品指導も 書藝北辰会 /奈良
2024/4/26 05:04 464文字毎日新聞奈良支局3階会議室で開く藤野北辰さん監修「毎日奈良書道さろん」は、春季の受講生を募集しています。 文字を書くのは楽しいもの。筆で書かれた文字は、あなたの人柄を偲(しの)ばせます。幼い日々や学生時代に書道に親しまれた皆さん、この機会に筆を持ちませんか。 始めたい方は“体験受講@500”にご参
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十輪寺に「読む文学碑」 玉岡さんたたえ 小説舞台で建立 高砂 /兵庫
2024/4/26 05:03 398文字作家の玉岡かおるさんの文学碑が高砂市高砂町横町の十輪寺に建立された。玉岡さんが書いた、江戸中期の高砂出身の海商を主人公にした小説「帆神(ほしん) 北前船を馳(は)せた男・工楽松右衛門」(新潮社)の舞台として登場する同寺の名誉住職、西田光衛(こうえ)さん(93)が実現させた。 松右衛門は高砂の漁師の
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毎日紙上滋賀書道展4月度 金賞に中川さん(高校の部) 里内さん(一般の部) /滋賀
2024/4/26 05:03 2191文字毎日紙上滋賀書道展(公益社団法人県書道協会、毎日新聞大津支局主催)の4月度審査があり、入賞作品が決まった。高校生と一般が対象で、高校の部に13点、一般の部に74点の計87点が寄せられた。両部門で金賞1点▽銀賞2点▽銅賞3点が選ばれ、佳作に計24人が入った。金、銀、銅賞の入賞者には、毎日新聞社から賞
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「お茶」のアート、飲みながら鑑賞 福寿園に画廊 /京都
2024/4/26 05:03 350文字京都市下京区にある福寿園京都本店の7階に、アートギャラリー「アートスペース福寿園」が26日、オープンする。「お茶」をテーマに幅広いジャンルのアートを企画する。 展示会の開催にあたっては、茶の文化や茶の木花などを取り入れた作品、また伝統工芸と新しい技術が融合した作品の制作をアーティストに依頼。来場者
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毎日紙上滋賀書道展4月度 金賞、喜びの声 /滋賀
2024/4/26 05:03 253文字◇中川あかりさん(県立伊吹高3年) すすとボンド、水、青墨を混ぜて自分で墨を作り、かすれとにじみのバランスを考えながら書いています。下書きはなく、頭の中で文章と構成を考えます。たくさん考えて書いた達成感があります。3年になって初めての賞でうれしいです。 ◇里内寿栄子さん(栗東市) 書を長く続けてい
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かながわの書
磯風書道教室 小中学生、4作品紹介 毎日書道展審査会員 福田英香さん講評 /神奈川
2024/4/26 05:02 405文字今月の「かながわの書」では、石井久美さんが指導する「磯風書道教室」に通う小中学生4人の作品を紹介します。講評は毎日書道展審査会員の福田英香さんです。 ◇きれいな空表現 椎野麦さん=小3 上手に書けています。きれいな夕やけ空を思わせるやさしい、かわいらしい作品です。丸みのあるやわらかな線がすばらしい
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かながわの書
大河ドラマで脚光「かな」はどのように生まれた? 手紙や和歌、音で表現 女性中心に、自由で優雅に /神奈川
2024/4/26 05:02 1923文字平安時代を舞台にしたNHKの大河ドラマ「光る君へ」では、主人公・紫式部や貴族たちが流ちょうで美しいかなを書くシーンがあります。かなはどのように誕生したのでしょうか。毎日書道展審査会員の本波棲亭さんが解説してくれました。 かなは日本語を表現する文字として日本で作られました。日本には文字がありませんで
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