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国立大

予算増は半数 改革策評価、交付金で明暗 文科省

 文部科学省は9日、全国86の国立大が機能強化へ向けてそれぞれ打ち出した改革策の評価結果を発表した。評価結果は2016年度の運営費交付金の予算額に反映される。反映率が100%を超えて予算額が増えたのは42大学。今回新しく導入された制度で、17年度以降は各大学の改革の成果に応じ予算が配分されることになっており、大学間の予算獲得競争が激化しそうだ。

     国立大は16年度から6年間の「第3期中期目標・計画」に入る。少子化やグローバル化が進む中、文科省は大学の特色や強みを打ち出すよう求めている。各大学は、地域貢献▽全国的な教育研究▽世界で卓越した教育研究−−の三つの枠組みから一つを選び、実現するための戦略を文科省に提出していた。

     これを有識者による検討会が、適切な評価指標が設定されているかどうか、取り組みの具体性など8観点から評価した。その上で、運営費交付金のうち機能強化促進のために確保された計約100億円の配分に反映させた。大学側は人件費や設備費などに使う。

     「地域貢献」を選んだ54大学のうち交付金予算額への反映率が最も高かったのは、地域デザイン科学部を新設した宇都宮大や小樽商科大など9大学で118.6%。9校ある教育大は兵庫教育大、奈良教育大以外が100%未満だった。

     「世界で卓越した教育研究」の16大学では京都大、神戸大、九州大の3大学が110.3%で最高。「全国的な教育研究」を選んだ15大学の中では、海外の芸術大との連携強化を打ち出した東京芸術大(113.2%)が最高だった。旭川医科大は唯一、戦略を提出しなかった。【三木陽介】

     【ことば】運営費交付金

     2004年度に国立大学が独立法人化されたことを受け、各大学の収入不足を補うために国が支給する補助金。人件費や光熱費に充てられている。15年度予算は総額1兆945億円で、最も多く交付されている東京大は約800億円。04年度以降は年々減少傾向にあったが、16年度予算案は前年度と同額。

    2016年度運営費交付金の反映率

    ▽地域貢献(54大)

    118.6%(最高)=小樽商科大、帯広畜産大、岩手大、宇都宮大、長岡技術科学大、三重大、京都工芸繊維大、奈良教育大、和歌山大

    75.5%(最低)=京都教育大

    ▽全国的な教育研究(15大)

    113.2%(最高)=東京芸術大

    82.3%(最低)=筑波技術大

    ▽世界で卓越した教育研究(16大)

    110.3%(最高)=京都大、神戸大、九州大

    80.2%(最低)=金沢大

    ※旭川医科大は戦略を提出せず評価なし

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