冒険漫画

小樽で「ゴールデンカムイ」企画展を開催

 明治末の北海道を舞台にした野田サトルさんの冒険漫画「ゴールデンカムイ」の企画展が、北海道小樽市の市総合博物館で開かれている。日露戦争の帰還兵とアイヌの少女が活躍するストーリーで、アイヌの言葉や文化表現は膨大な取材に裏付けられているのが特徴。展示では原画や作中のコマ約40枚と共に、当時の小樽の写真、衣装や仕掛け矢などアイヌの民具と文化を紹介している。9月25日まで。

 物語が始まるのは1907(明治40)年ごろ。帰還兵がアイヌの少女と出会い、網走監獄の死刑囚たちが隠した埋蔵金を巡って陸軍や新選組の残党と争奪戦を繰り広げるという設定だ。狩猟など大自然の中でのアイヌの伝統的な暮らしが丹念に描かれ、アイヌが虐げられた様子をうかがわせる場面もあるが、少女は一貫して力強く魅力的に表現されている。

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