海外視察報告

千葉県議3グループが同じ文面 常態化

全く同じ視察報告書=千葉県庁で2016年8月18日午後5時10分、渡辺暢撮影
全く同じ視察報告書=千葉県庁で2016年8月18日午後5時10分、渡辺暢撮影

 団体で昨年度に海外視察し、その費用に政務活動費(政活費)を充てた千葉県議の3グループ(計25人)が帰国後、グループごとに全員が同じ体裁や同じ文面の視察報告書を提出していたことが、県議会への取材で分かった。議員らによると、一部の参加者が書いたものをコピーしており、10年以上、常態化している。視察に充てた昨年度分の政活費は計922万円。識者は「報告書は実際に視察したことの証明になっていない」と批判し、報告書すら書かない議員は海外視察すべきではないと指摘する。【渡辺暢】

 政活費は、地方議員に政策研究などの目的で、報酬とは別に税金を原資として支給される。千葉県議には条例に基づき、所属県議1人当たり月額5万円が会派に支給され、これとは別に各県議に対しても月額35万円が支払われる。視察に使う場合は目的や日程、訪問先、費用、結果などを記入した報告書の議長への提出が義務付けられ、行き先に観光地が含まれていれば、その分は差し引く。

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