給付型奨学金

「もっと拡充を」 苦学生、歓迎と要望

奨学金の返済残額通知を見つめる女性。「地方出身の下宿生は救われる」と給付型奨学金を歓迎した=東京都内で2016年12月14日午後2時23分、伊澤拓也撮影(一部画像加工しています)
奨学金の返済残額通知を見つめる女性。「地方出身の下宿生は救われる」と給付型奨学金を歓迎した=東京都内で2016年12月14日午後2時23分、伊澤拓也撮影(一部画像加工しています)

 低所得世帯の大学生らに対する返済不要の給付型奨学金が制度化されることになった。月額2万~4万円で、2018年度の入学生から本格実施される。児童養護施設出身者には入学支援金も支給される。学生や元奨学生らからは歓迎の一方、更なる制度の充実を求める声も上がった。

 児童養護施設で育った私立大4年、原春奈さん(21)=東京都八王子市=は高校3年の時、施設職員になるため進学を決意。奨学金の情報を集め、民間企業から返済不要の奨学金を得た。「奨学金がなければ進学を諦めた」と振り返る。

 入学金免除と授業料の減免制度がある大学を探して入学。授業料や家賃を支払うと、月平均4万円の奨学金だけでは生活できず、アルバイトの時間を増やした。原さんと同じ大学に別の施設出身者が6人いたが、学業とアルバイトの両立は難しく、3人は退学した。

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