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著者インタビュー ドリアン助川『水辺のブッダ』

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そこにいることしかできないからこそ、見えてくるものがあると思うんです

◆『水辺のブッダ』ドリアン助川・著(小学館/税別1600円)

 2年半かけた連載小説が1冊にまとまった。暗い過去を背負った主人公の望太(ぼうた)はすべてを失い、流れついた川辺でホームレスとして暮らしている。別れた妻の元に残した一人娘・絵里のことを思いながら、一度は失いかけた「生きる意味」を手探りで探していく。

 他の作品と並行しては書けないので、この作品の原稿だけを1日に5、6時間かけて書くと、「後は飲んで寝ていましたね」と笑う。単行本にするにあたっては、「作者の都合で人物が動いてしまっているところはないか、一人ひとりの登場人物の背景や人生を見直しました」。

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