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混迷を深める世界情勢のなかで、とるべき針路は――。日本を代表する国際政治学者が交代で論じます。

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日米韓の戦略外交 東アジア激変に対応=慶応大名誉教授・小此木政夫

記念撮影に臨む岸田文雄首相(中央)、米国のバイデン大統領(左)、韓国の尹錫悦大統領=広島市南区で2023年5月21日(代表撮影)
記念撮影に臨む岸田文雄首相(中央)、米国のバイデン大統領(左)、韓国の尹錫悦大統領=広島市南区で2023年5月21日(代表撮影)

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の訪日と訪米、岸田文雄首相の訪韓、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)など、数カ月間に日米韓の北東アジア外交に大きな進展があった。言うまでもなく、それは北朝鮮による核兵器や各種運搬手段の開発をはじめ、ロシアのウクライナ侵攻や台湾海峡の緊張など国際的な戦略環境の大きな変化に対する日米韓の共同対応であった。興味深いのは、日韓関係の正常化という隣国外交をてこにして、日米韓の戦略外交が進行したことである。

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