~1~ 新シェフ続々就任 新たなライバル物語に注目
2016/10/14 12:06(最終更新 7/24 18:31)
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山田治生
この2、3年で首都圏のオーケストラは、がらりと指揮者が替わった。今年9月には、新日本フィルと日本フィルの新しいシェフの就任披露演奏会がひらかれ、10月には東京フィルに新しい首席指揮者が就任した。
日本フィルの新しい首席指揮者ピエタリ・インキネンは36歳、東京フィルの新しい首席指揮者アンドレア・バッティストーニは今年29歳と、まだ若く、東京のオーケストラ界が随分とフレッシュになったように感じられる。その2人の新しいシェフで共通するのは、その楽団の首席客演指揮者から“昇格”したということである。近年は、日本のオーケストラも、まだブレーク前の若い才能をいち早く首席客演指揮者として契約する傾向が強まっているように思われる。そして、相性が良ければ、首席指揮者になってもらう。一昔前までは、首席客演指揮者といえば、定期的に客演に来てもらえるビッグ・ネームという位置づけであったが、今日では少し意味合いが変わってきているようだ。
新日本フィルでは、上岡敏之が新しい音楽監督に就任した。現在56歳。既にドイツでヴッパータール交響楽団やザールラント州立劇場のシェフを歴任。日本では初めてのポストである。
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