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大学倶楽部・東洋学園大

公式HP:http://www.tyg.jp/ 所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷1-26-3 電話:03-3811-1783

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大学倶楽部・東洋学園大

地域と連携し、日本の魅力を外国人観光客に紹介

節分の豆まきについて説明する着物姿の学生と参加者 拡大
節分の豆まきについて説明する着物姿の学生と参加者
明治時代に建てられ、現在、国登録有形文化財になっている本郷瀬川邸の庭を案内する学生 拡大
明治時代に建てられ、現在、国登録有形文化財になっている本郷瀬川邸の庭を案内する学生
本郷の街を談笑しながら散策する学生と参加者 拡大
本郷の街を談笑しながら散策する学生と参加者

 東洋学園大学の学生が、訪日外国人観光客をターゲットとした地域連携型プロジェクトを企画・実施し、外国人観光客の評判になっている。プロジェクト・マネジメント学習の一環として行われているもので、学生たちは新たなインバンウドプロジェクトの実施に向けて準備を始めている。

 プロジェクトは、同大現代経営学部の本庄加代子ゼミ・谷本信ゼミの学生らが取り組んでいる。以前から、学生自らが主体的に企画準備を行うプロジェクト・マネジメント教育を行ってきた本庄講師は、この手法による日本のグローバル化に対応できる人材育成を目指している。手始めに2年前から外国人観光客に人気の旅館「澤の屋」(東京都台東区)で書道体験イベントを開催。このイベントが好評だったことから、昨年12月から2月にかけて大学がある東京都文京区本郷周辺で「日本文化体験ツアー」を行うことにした。

 ツアーは「身近な日本の生活を紹介する」をコンセプトに、学生たちが半年をかけて企画した。学生自らが地元の神社や商店と交渉し、神社での節分の豆まきや神事の体験、登録有形文化財になっている「本郷瀬川邸」の見学などを盛り込んだツアーを計画した。

 学生たちは語学教員の協力を得ながらウェブサイトやSNSを使って告知したほか、外国人観光客に人気のホテルに出向き、手作りチラシを配布。英語が得意でない学生や外国人と英語で会話をすることが初めてという学生も多かったため、英語による想定問答集も作成した。さらに、同大の大村惠子教授や海外からのインターン生を相手に英会話を猛特訓するなど準備を進めた。

 その結果、アメリカ、イギリス、オーストラリア、台湾、マレーシア、イスラエルなどさまざまな国・地域から計37人がツアーに参加した。参加者の満足度は上々で、全員が「100%」と回答。「とても良いツアーだった。またぜひやってほしい」などの感想が寄せられている。

 リーダーを務めた同大3年の高山あるみさん(19)は「予定時間をオーバーしてしまったことを参加者に謝ったら『この時間をもっと楽しみたかったから良かった』と言ってもらえて、うれしかった」と、ほっとした表情。また、同じく3年の五十嵐琴子さん(20)は「1回目より2回目の方が、参加者との距離を縮められた。おもてなしには、英語力よりもコミュニケーション力が重要だと感じた」と振り返った。

 同大では今後も学生を主体に、地域と連携した新しいインバウンドプロジェクトの企画を行うことにしている。

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