「夢を利用されたことは本当に悔しい。でも、業界自体が叩かれるのは心外なんです」。前所属事務所社長らによる巧みな囲い込みでアダルトビデオ(AV)に出演させられたと週刊誌などで告発した現役AV女優の香西咲さん(30)が、毎日新聞の動画インタビューに応じた。「出演強要が社会問題化している今、現役のうちに声を上げたい」と悪質な事務所の根絶を訴える一方で、「創作意欲にあふれた撮影スタッフとの出会いもあり、今は業界に愛情が持てるようになった」とも言う。被害を自覚して2年前に事務所を離れた後も、なぜAV女優を続けてきたのか。そしてなぜ今、実名を公表しての告発に踏み切ったのか−−。インタビューから、その真意が少しずつ浮かび上がってきた。【AV問題取材班】
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