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NPO法人地域福祉研究室pipi理事長 渡邉洋一

わたなべ・よういち 1951年東京都生まれ。日本社会事業大大学院博士後期課程(中退)。05年青森県立保健大大学院教授。2014年退官。14年から現職。全国の自治体の地域福祉計画、障害福祉計画、介護保険事業計画の委員。「コミュニティケア研究」(相川書房)「コミュニティケアと社会福祉の展望」(同)「コミュニティケアと社会福祉の地平」(同)など著書多数
わたなべ・よういち 1951年東京都生まれ。日本社会事業大大学院博士後期課程(中退)。05年青森県立保健大大学院教授。2014年退官。14年から現職。全国の自治体の地域福祉計画、障害福祉計画、介護保険事業計画の委員。「コミュニティケア研究」(相川書房)「コミュニティケアと社会福祉の展望」(同)「コミュニティケアと社会福祉の地平」(同)など著書多数

地方創生への途 「食と農と福祉の連携」が生む可能性

 農山漁村地域が培ってきた集落の暮らし(食の文化と農の文化の融合による素朴な暮らし)を地域福祉の観点から吟味し、地域活性化につなげていくため、昨年7月より、総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省の協力のもと、農林水産省食料産業局が「地域における食と農と福祉の連携のあり方に対する実態調査検討委員会」を設置した。その座長を務めさせていただき、報告書を今年3月末にまとめることができた。

 報告書は、介護予防や生きがいの創造による社会参加や子育てを可能とする地域社会の在り方を検討して先駆的な事例を調査することであった。特に、社会福祉法人や農業関係団体では「税金に依存した仕組みや体質」があって課題として指摘されてきた。また、社会福祉分野(労働環境・人材確保問題等)や農業分野(後継者不足等)では閉塞感が危惧され課題が山積している。この報告書では、この両分野を連携することで、地域の暮らし…

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