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今回の水害現場と同じ広島市内にある、山裾を造成した住宅地=写真/作品から。4年前の夏、そこで小さな洪水騒動があった。報道されなかったその経緯を住民がビデオに収めた貴重な手作り動画がある。
大雨の中、小ぎれいな家々の目の前にある石垣の上から、茶色い水が滝のように激しく路上に流れ落ち始めた。「おーい、ちょっと皆に知らせて!」「危ないよ、崩れる。崩れる!」「どこが? ギェー、どうするんね!?」「避難しよう、避難!」と、撮影者と近所の人たちの生々しい会話が続く。
恐怖を抱きつつも原因を探るべく、カメラを回しながら濁流の上へとさかのぼって行く撮影者。結果的に無事だったからよいが、これは危険な賭けだ。「川の様子を見に行って流された」という水害犠牲者のニュースをよく聞くが、「遭難直前はきっとこんな状況から急転するんだな」とリアルに想起される。
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