熊本地震

被災マンション 重い再建の扉 不安の管理組合

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地震で大きな被害が出たマンション=熊本市内で2016年5月13日、野田武撮影
地震で大きな被害が出たマンション=熊本市内で2016年5月13日、野田武撮影

発生から1カ月 住民避難で総会も開けず…

 熊本地震発生から14日で1カ月を迎え、被災した分譲マンションの修復が滞っている問題がクローズアップされている。共有部分のひび割れなどを補修するには、マンションの所有者で作る管理組合の総会での同意が必要だが、避難者が相次ぎ「役員不在で総会を開けない」といった事態を招き、組合の委託を受けて管理業務を担う業者の手も回っていない。この日開かれた管理組合向けの相談会の会場は、不安を抱えた参加者であふれた。【井川加菜美、田中韻、吉川雄策】

 県内の管理組合などで構成するNPO法人「熊本県マンション管理組合連合会」は14日、弁護士や東日本大震災で被災した管理組合の役員らを招き、相談会を開催。発生から1カ月たった時期であれば余震が収まっていると見越し、住民らの不安解消に乗り出した。

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