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のらのら

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冬編/中(その1) 自然の中で火をおこそう

 もりでたきをするとき、マッチやライターがなくても、もりにあるものだけでをおこせます。「のらのら」冬号ふゆごうから、おこしの達人たつじんいたとっておきの方法ほうほう紹介しょうかいしてもらいました。【撮影さつえい依田賢吾よだけんご

縄文時代じょうもんじだい方法ほうほう

 福島県南会津町ふくしまけんみなみあいづまち自然学校しぜんがっこうもり遊学舎ゆうがくしゃ」をひら大西琢也おおにしたくやさんは、おこしの達人たつじんです。細長ほそながぼう杉板すぎいたうえまわし、みるみるうちにします。使つかうのは、えだ杉板すぎいたあさ繊維せんいなどすべ自然しぜんのもの。縄文時代じょうもんじだいから使つかわれてきた、世界せかいでも一番原始的いちばんげんしてきな「きりもみしき」という方法ほうほうれています。

摩擦まさつねつほのお

 きりもみしきおこしでは、杉板すぎいたにくぼみをった「きりいた」と、ふとやく1センチメートルの「きりぼう」を使つかいます。うえきりいたき、きりぼうでくるくるまわします。くずが摩擦まさつねつあつくなり、あかひかはじめて「火種ひだね」が誕生たんじょう。これを、麻縄あさなわ樹皮じゅひをほぐした「火口ほくち」でくるみ、いきをふきかけてほのおつくります。最後さいごに、ふとさのちがたきぎてた「火床ひどこ」にれます。いききかけるとだんだんおおきくなり、たき完成かんせいします。=2めんにつづく


おこしに使つかうもの

(1)きりぼう

 ふとやく1センチメートル、ながやく60センチメートルのえだ中心ちゅうしん空洞くうどうでまっすぐなかたえだ乾燥かんそうさせて使つかう。先端約せんたんやく5センチメートルは外皮がいひをむく

(2)きりいた

 すぎなどやわらかいいた沿って、正三角形せいさんかくけいみとあさえんのくぼみをったもの(くわしいつくかたは「のらのら」冬号ふゆごう参照さんしょう

(3)

 マテバシイ、ツバキのなど、あつめで乾燥かんそうした

(4)火口ほくち

 とりのようにまるめた麻縄あさなわ樹皮じゅひ火種ひだねおおきなほのおそだてるかごの役割やくわり

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