日本酒

ユダヤ教の食事戒律クリア…認証取得で販路拡大へ

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ユダヤ教指導者(左から2人目)から工場の審査を受ける玉乃光酒造の関係者ら=京都市伏見区で2016年4月(玉乃光酒造提供)
ユダヤ教指導者(左から2人目)から工場の審査を受ける玉乃光酒造の関係者ら=京都市伏見区で2016年4月(玉乃光酒造提供)

 ユダヤ教の食事戒律「コシェル」の認証を受ける動きが日本酒メーカーに広がっている。原材料の品質などで厳しい審査をクリアする必要があり、メーカーは、輸出が好調な日本酒の強みとするほか、安心な酒としてユダヤ教徒に限らず訪日外国人全般にアピールする構えだ。

 コシェルは、ヘブライ語で「ふさわしい」「適切」を意味し、ユダヤ教の教義に合った食品や調理法を指す。豚やエビ、貝類の使用は禁じられ、肉と乳製品を一緒に使えないなどの規定がある。認証団体から派遣される宗教指導者の審査に合格すると、認証団体のマーク入りで販売できるが、定期的な審査を受けなければならない。

 英国と米国の認証団体の日本事務所「ヤマミズラ」(仙台市)によると、日本酒では原材料となる米、水、米麹(こうじ)の生産地や品質を細かくチェック。工場の設備や製造過程、清掃方法も審査される。重視されるのは「清潔さ」や「混じり気のなさ」だ。

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