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ユダヤ教の食事戒律「コシェル」の認証を受ける動きが日本酒メーカーに広がっている。原材料の品質などで厳しい審査をクリアする必要があり、メーカーは、輸出が好調な日本酒の強みとするほか、安心な酒としてユダヤ教徒に限らず訪日外国人全般にアピールする構えだ。
コシェルは、ヘブライ語で「ふさわしい」「適切」を意味し、ユダヤ教の教義に合った食品や調理法を指す。豚やエビ、貝類の使用は禁じられ、肉と乳製品を一緒に使えないなどの規定がある。認証団体から派遣される宗教指導者の審査に合格すると、認証団体のマーク入りで販売できるが、定期的な審査を受けなければならない。
英国と米国の認証団体の日本事務所「ヤマミズラ」(仙台市)によると、日本酒では原材料となる米、水、米麹(こうじ)の生産地や品質を細かくチェック。工場の設備や製造過程、清掃方法も審査される。重視されるのは「清潔さ」や「混じり気のなさ」だ。
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