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長期間腕時計を使用していると、リューズの動きが鈍くなったり根元まで閉まらないといった症状が現れます。そんなとき、まずはセルフチェックをしてみてサビや汚れがないか確認しましょう。
リューズを引き出してルーペなどで細部を観察
ねじ込み式リューズが根元まで閉まらない原因として、まず考えられるのは汚れの堆積やサビの発生。ネジ山部分というのは、意外に皮脂やホコリなどが溜まりやすく、放置すると目詰まりしたり、サビが発生して作動不良が発生するので、その有無をルーペなどでチェックしましょう。根元まで閉まらない状態のままだと、リューズの防水性能は著しく悪化するので、早急な対処が必要です。
汚れが溜まっていた!→セルフケアも可能
汚れが堆積している場合は、ブラシや爪楊枝を用いて簡単にケアが可能です。ブラシはねじ山に沿って上下左右に角度を変えながら、写真①のように丁寧に。ねじ山の隅やリューズの根元などの細部は、爪楊枝で掻き出すようにすれば、大抵の汚れは除去できるはず(写真②)。これでも落ちない場合は汚れではなく腐食の可能性もあるので、それ以上無理せずプロへ相談しましょう。
サビがある&ケアをしても閉まらない→お店へ!
汚れをしっかり除去してもリューズが閉まらない場合は、ネジ山部分のサビや腐食、リューズ・チューブ(写真右の部品)やリューズ軸(写真左の部品)の凹みや損傷などが原因の可能性が高いでしょう。修理としては、外装部品・ムーブの分解と、該当部品の点検・交換、再調整などが必要です。
修理費用の目安としては、分解・洗浄・交換・再調整などで約2~6万円+交換部品実費。期間は約6週間程度でしょう。時計の中で一番触る部分ゆえに、ホコリや皮脂汚れが堆積しやすいリューズ。放っておくと費用も期間も意外に大ごとになるので、リューズの日常ケアは怠りなく実施することを心がけてください。
取材・撮影協力/五十君商店
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