慰安婦問題

日韓首脳、平行線 今後も両国間の火種

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 9日の日韓首脳会談では、両国間のトゲとなっている慰安婦問題で、安倍晋三首相が日韓合意(2015年)の履行を強く求めたのに対し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、この合意では問題の解決に至らないと主張し、歩み寄りは見られなかった。慰安婦問題は今後も両国間の火種としてくすぶり続けることになりそうだ。

首相、少女像移転要求

 安倍首相は会談が始まり記者団が退席すると日韓合意を持ち出し、文大統領に合意を履行するよう求めた。会談後、記者団に「日本の立場を明確にかつ詳細に伝えた」と厳しい表情で語った。

 韓国政府が今年1月に、日韓合意では「真の問題解決にはならない」との新たな方針を表明して以降、初めての首脳同士の顔合わせとなった。文氏と会談冒頭で握手する際にも、首相の顔に笑顔はなかった。

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