松山刑務所

揺らぐ塀なき理念 作業場再開、めどたたず

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
大井造船作業場寮舎の4人部屋。扉には鍵がない=愛媛県今治市大西町新町で、松倉展人撮影
大井造船作業場寮舎の4人部屋。扉には鍵がない=愛媛県今治市大西町新町で、松倉展人撮影

 松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が逃走した事件は、3週間以上に及んだ逃走劇の末、平尾容疑者が4月30日に広島市内で逮捕された。潜伏先とされた向島(広島県尾道市)をはじめ近隣住民からは安堵(あんど)の声も漏れているが、作業場は今も再開のめどが立っていない。再発防止策の検討が進む「塀のない刑務所」の内部を取材した。

 寮の4、5階にある受刑者の居室に入ると、さわやかな風が通り抜けた。「空調がないから、夏は窓を開けて扇風機でしのぐんです」。鉄格子のない窓を開け、案内の職員がそう話した。

この記事は有料記事です。

残り874文字(全文1137文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月