連載

チェック

毎日新聞デジタルの「チェック」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

チェック

シニアと社会、つなぐフリマ アプリで手作り出品 若者とも交流「喜び」

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
着物をリメークした手作り品をメルカリで出品している内藤文子さん。自宅の居間には、製作中のパンツスーツが並んでいた=甲府市川田町で、宮崎稔樹撮影
着物をリメークした手作り品をメルカリで出品している内藤文子さん。自宅の居間には、製作中のパンツスーツが並んでいた=甲府市川田町で、宮崎稔樹撮影

 インターネットのフリーマーケット(フリマ)アプリを通して、社会とのつながりを感じるシニア世代が増えている。出品した手作り品に買い手が付き、交流が生まれる中で「必要とされる喜び」を感じる人が多いという。フリマ会社側も、利用者層の広がりに期待を寄せている。【宮崎稔樹】

 甲府市の元公務員、内藤文子さん(70)は東京で暮らす次女の勧めで約2年前からフリマアプリ「メルカリ」の利用を始めた。当初の1年程度は身の回りの物を出品していたが、「自分で作ったものも売ってみたら」と次女に言われ、出品した自作のふくさに買い手が付き「夢中になった」という。これまでに売れた作品は19点。趣味の洋裁の腕を生かして着物からリメークしたパンツスーツやかばんなどが人気だという。

 今年4月には、パンツスーツを買った女性から「母の日のプレゼントで良い買い物ができた」とのメールをもらった。弟が昨年亡くなり、落ち込んでいる母を励ましてあげたいのだという。42年間勤めた役所を定年退職した後、周りに感謝されることも減った中、「自分の趣味が誰かのためになっていると実感できて、うれしかった」と話す。

この記事は有料記事です。

残り629文字(全文1111文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月