詩集

妻、娘よ…しのび74編 最後の笑顔/思い出せない。 小鹿野の80歳が6冊目 /埼玉

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6冊目の詩集「そういえば…」を発刊した詩人、高橋英夫さん=埼玉県秩父市で
6冊目の詩集「そういえば…」を発刊した詩人、高橋英夫さん=埼玉県秩父市で

 小鹿野町の詩人、高橋英夫さん(80)が6冊目の詩集「そういえば…」を発刊した。5冊目の詩集を出してから10年の間に妻と娘2人に先立たれた。「強い思いをさりげなく、やさしい気持ちは深く表した」とする74編が収められている。【松山彦蔵】

 高橋さんは小鹿野中2年で詩を始め、秩父農工高(現・秩父農工科学高)で文芸部に入った。卒業後は上京して働きながら同人誌に参加して詩を書き、詩人で評論家の松永伍一さん(1930~2008年)らと交友を持った。33歳の72年に故郷に帰り、板金業を営む傍ら詩業を続け、09年に通算5冊目の詩集を刊行した。

 だが、14年に三女と長女を45歳と50歳で、相次いでがんで亡くし、17年には妻が79歳で病死した。現在は次女(52)が東京に住み、高橋さんは1人で暮らす。

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