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<ぐるっと兵庫・大阪・京都 カルチャー>
東京は落語ブーム。僕らも遅れてる場合じゃない。東京の噺家に対抗していかなあかんという気持ちは強いです。
上方落語の若手実力派、桂佐ん吉さん(35)が30日、朝日生命ホールで独演会を開く。自身最大規模となる公演に向け準備したのは、落語には珍しい仕掛けが施された怪談噺(ばなし)。「笑わすのも怖がらすのも大好き」と、自分なりの趣向に思いを巡らしている。【山田夢留】
演じるのは「怪談市川堤」。自分の都合でためらいなく人を殺す男、次郎吉は、悪事を重ねた果てに改心し大店(おおだな)の旦那となるが、旅先である女に再会し、再び罪に手を染める――。クライマックスには幽霊が登場。空調設備のなかった時代、夏場の客寄せのために考えられた趣向で、昔の寄席風情が楽しめる。大師匠にあたる人間国宝・故桂米朝さんが得意とした一席で、師匠の故桂吉朝さんも演じていた。
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