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安倍晋三首相は12日、サウジアラビアの首都リヤドでサルマン国王と会談するなど中東3カ国歴訪を実質的にスタートさせた。米国とイランの対立激化で中東情勢が緊迫化する中、関係国に「自制と対話による平和的な問題解決」(首相)を呼びかける。サウジはイスラム教スンニ派の盟主で、シーア派の大国イランとの敵対関係は根深い。一方、日本は米国、イラン、サウジと意思疎通が可能だ。米イランの橋渡しを目指してきた日本の中東外交は正念場を迎えている。【リヤド成沢健一】
8日にイランがイラク領内の米軍駐留基地を弾道ミサイルで攻撃した後、イラン政府の高官から日本政府の閣僚に電話があった。攻撃を、米軍によるイラン司令官殺害への報復だとしつつ、「報復措置はこれで終わりだ」とする趣旨だった。エスカレートを避けたいイラン側の「本音」が示され、日本政府はこの情報を米国に伝えたとみられる。
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