新型コロナ　集団感染の松山・牧病院、看護職員ら新たに２人陽性　県内７０人に　／愛媛

「クラスター対策班」派遣　県、国に要請

　県や松山市は１５日、市内の２０代男性と、松前町の３０代女性の２人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。男性はクラスター（感染者集団）が発生した同市の牧病院の看護職員だが、集団感染が発生した階とは別のフロアで勤務していた。県内の感染確認は７０人になり、同病院関係はうち２２人に上る。県は厚生労働省に感染症の専門家で構成する「クラスター対策班」の派遣を要請した。【中川祐一、遠藤龍】

　臨時記者会見した中村時広知事によると、牧病院にはこの日、感染制御の専門家の医師らを派遣、感染防御体制の調査・指導に当たる。１７日にも到着するクラスター班とも連携する。感染が院内全体に広がっている可能性も否定できないとして、検査対象を院内全体、職員・患者ら約２００人に拡大する方針。