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柿畑に囲まれた新潟市西蒲区竹野町の道路脇の一角、市城山運動公園から200メートルほどの場所に、弘法大師空海ゆかりの湧水(ゆうすい)がある。新潟市内では数少ない、県指定の「新潟県の名水」にも選ばれた名水「弘法清水」だ。
水が湧き出る井戸の上には、日差しを遮る屋根がついており、近くには木陰で一休みできるベンチもある。
大師が約1200年前に全国各地を行脚中、竹野町集落を訪れた際に水源を掘り当てたと伝えられている。その年は田畑がひび割れたり、飲み水が枯れたりするほどの大干ばつだったが、大師は地域の温かいもてなしに感謝し、地面を持っていた錫杖(しゃくじょう)で地面を突いたところ、水が湧き出たという。近くには大師を祭る石像も建てられている。
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