ヒバクシャ

2020 川野浩一さん(80) 核禁条約、諦めず

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長崎市の平和祈念像前に立つ川野浩一さん。像の前で毎月9日に反核の座り込みを続けている=長崎市で2020年10月、徳野仁子撮影
長崎市の平和祈念像前に立つ川野浩一さん。像の前で毎月9日に反核の座り込みを続けている=長崎市で2020年10月、徳野仁子撮影

 <75年 核なき世界はまだか documentary report 264>

 核兵器の保有や使用を禁止する核兵器禁止条約の批准国・地域が50に達した10月24日、その輪の中に日本はいなかった。記録報道「2020ヒバクシャ」の9回目は「長崎を最後の被爆地に」と願えばこそ、政府にも厳しい言葉を投げかける被爆者運動のリーダーに焦点を当てる。

 「ほっとしたが、今日は核兵器なき世界への第一歩。安心しちゃいかん」。10月25日、秋晴れの平和祈念像前(長崎市)。被爆者の全国組織「原水爆禁止日本国民会議(原水禁)」議長の川野浩一さん(80)=長崎県長与町=は、核兵器禁止条約の批准国・地域が50になって2021年1月の発効が決まっても心からは喜べなかった。

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