登録有形文化財に8件 旧木之本宿本陣など 国の文化審答申 /滋賀

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旧木之本宿本陣(竹内家住宅)=長浜市木之本町木之本で、若本和夫撮影
旧木之本宿本陣(竹内家住宅)=長浜市木之本町木之本で、若本和夫撮影

 国の文化審議会は20日、長浜市木之本町木之本の「旧木之本宿本陣(竹内家住宅)主屋」や「山路酒造主屋」、東近江市建部下野町の弘誓寺(ぐぜいじ)本堂など計8件を登録有形文化財(建造物)にするよう文部科学相に答申した。県内の登録数は459件となる。【若本和夫、伊藤信司、諸隈美紗稀】

 旧木之本宿本陣(竹内家住宅)は北国街道・木之本宿のほぼ中心部にあり、街道に面して建っている。木造平屋建ての主屋は間口が6間半(約12メートル)の大規模な町家で、柱に取り付けられていた棟札で1744(延亨元)年の大火の直後に再建されたことが確認されており、木之本地区では最古級の町家建築という。

 竹内家は江戸時代、木之本宿の本陣を務めた。同家には参勤交代途中に宿泊した大名の名が記された宿札が数多く残されている。明治時代以降は薬屋を営んでおり、昭和30年代まで主屋は薬局として使われてきた。長浜市歴史遺産課の担当者によると、居室の境の柱が密に建っている点や屋根の勾配が緩い点などが19世紀以降の町家とは異なっており、建築年代の古さを物語っている。

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