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教育改革の行方/4止 通信制高校の質の保証 不適切運営、改善半ば

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教育内容をチェックする職員ら=東京都新宿区のクラーク記念国際高校東京キャンパスで2020年10月30日、内藤絵美撮影
教育内容をチェックする職員ら=東京都新宿区のクラーク記念国際高校東京キャンパスで2020年10月30日、内藤絵美撮影

学校20年で倍、高まる存在感

 通信制高校の存在感が高まっている。2019年5月1日現在、全国で253校(併置校含む)。高校全体のわずか約5%に過ぎないが、少子化で全日制・定時制高校の生徒数や学校数が減る中、00年の113校から2倍以上に増えた。

 以前は、勤労青年への教育機会の提供という役割を担っていたが、不登校や帰国子女などさまざまな背景を持つ生徒の進学先として1990年代ごろから入学者が急増した。03年度に規制緩和され、自治体が申請して認定された構造改革特区に限り株式会社の学校設置が可能になったことで民間参入が相次いだ。

 特に存在感を放つのが3都道府県以上から生徒を集める広域通信制高校だ。最近はICT(情報通信技術)を取り入れた先進的な教育を展開し、全国で約1万6000人(今年10月時点)の生徒が学ぶ角川ドワンゴ学園運営の「N高校」(本校・沖縄県うるま市、16年開校)の台頭などもあり、通信制高校を進んで選ぶケースも増えている。

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