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<kin-gon>
ヨーロッパを特徴付ける組織に欧州人権裁判所がある。欧州評議会(本部・仏ストラスブール)の常設機関で、個人でも加盟国政府を相手に人権侵害を訴えられる。
民主主義や人権を共通の価値にしようと欧州評議会が設立されたのは、第二次世界大戦が終わって4年後の1949年。欧州連合(EU)につながる石炭と鉄鋼を管理する共同体が生まれたのはその2年後だ。欧州はエネルギー・経済分野での統合以前に、人権面での結束で歩み始めている。
評議会を設立したのは英仏など西欧の10カ国。その後、加盟国は増え続け、現在はロシアやトルコを含む47カ国にまで拡大している。欧州で加盟していないのは死刑を維持するベラルーシのみ。EUに参加していないスイスやノルウェー、北大西洋条約機構(NATO)非加盟のスウェーデンやアイルランドも欧州評議会には加わっている。
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