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万葉時代、金剛山(1125メートル)、葛城山(960メートル)は「葛城(木)山」という名の一つの山として扱われていた。修験道の祖とされる役小角(えんのおづぬ)、東大寺の大仏造営に協力した行基が修行した伝承があるように、古くから山林修行の場だった。奈良時代ごろ、主峰を仏教由来で金剛山と呼ぶようになった。現在の葛城山には戒那(かいな)山の別名もあった。修行の場は後に葛城修験に引き継がれ、吉野・大峯と並ぶ修験道場となった。
「万葉集」巻十一の「物に寄せて思ひを陳(の)ぶる」次の一首は、葛城山を覆うように湧く雲の巨大さを思わせる。現在でもよく見かける景色だ。
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